ガバナーあいさつgreeting

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ご挨拶

地区ガバナー 髙橋 寛

○2023ガバナー 髙橋寛(和賀)

第105回ボストン国際大会にて 332-B地区 地区ガバナーに就任致しました和賀ライオンズクラブ所属の髙橋 寛でございます。
2011年3月11日、東日本大震災が発生したとき、私は次期キャビネット幹事予定者でした。大変な状況の中、すぐに沿岸地区のメンバーの安否確認を電話でしましたが、中々連絡が取れず不安と心配が募り、次期三役で3月16日、現地の大船渡と陸前高田に向かいました。そして最初に見た光景は、言葉にできないくらいショックなもので、私はただただ茫然と立ち尽くすばかりでした。
大好きな仲間が、同志が生きているのか無事なのか、自分自身、込み上げてくる感情を整理できないまま、仲間との繋がりを切らしてはいけないと強く自分に言い聞かせ、自分が何をすべきかを考えることで、悔しさや悲しみを封印し、自分を保ったのだと、今は振り返ることができます。
大好きなライオンズクラブの仲間との繋がりを無くしてはいけない、何とかしなくてはと思い、それから毎日、被災地を訪問させていただき、震災がきっかけで沿岸のメンバーとも心から深い付き合いをさせていただいたのではと思っています。
 大船渡で開催された第69回年次大会代議員会では、ガバナー立候補者として会員の純増100人を掲げました。唐突で大きな夢のような目標ですが、言葉に出して皆さんに約束すればそれに向かって共に頑張れると信じ、大好きなライオンズを守りたい!そんな思いで申し上げました。
現実問題として、10年前は2455名だった会員数が現在1799名となり-656名です。この減少のペースでいくと、5年後にはさらに-500人となり地区の会員数が1300人を下回っているかもしれません。地区として成立する条件の下限は会員数1250名以上、35クラブ以上です。332-F地区は5月現在、会員数が1240名です。東北からF地区が消滅する瀬戸際に立たされております。今のF地区は5年後のB地区です。厳しい話をさせていただきましたがこれが現実です。
 就任のご挨拶としてふさわしくないとは思いますが、皆さんも私と同じようにライオンズが大好きなメンバーであると信じて、辛い話をさせていただきました。
 さて、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に移行し、これからの「日常」を取り戻し生きていかなければならない「大変」な時代です。プラスに考えて、『大きく変わるチャンス』と捉え、この大変な時代を共に生きる身近な仲間を増やし、そして楽しく社会奉仕活動をしていきたいと考えています。国際会長のパティ・ヒルのメッセージは「Changing the World」です。自分が変化そのものになろう、変化は一歩ずつ始まる、その一歩が世界を変えるとも言っています。「共に楽しもうライオンズ!」
 1年間、どうぞよろしくお願いします。